ルイザが南北戦争時に使用した貴重なトランクが寄贈されました!

オーチャード・ハウスミュージアムで、新たにルイザの貴重な遺品の展示が始まりました。

ルイザは南北戦争時に北軍の従軍看護師として、ワシントンDCのジョージタウンに向かいます。その時に持参した「Steamer Trunk」と呼ばれる大型の旅行トランクが、ルイザの子孫から寄贈され、早速ミュージアムでは5月末から館内のルイザの部屋などで公開しているそうです。

新しく寄贈されたルイザのトランク。サイズは横幅40インチ× 高さ23インチ× 奥行き21インチ (約101.6cm× 58.4cm× 53.3cm)

1862年12月のルイザの日記には次のような1節が登場します。

「……厳しい状況ではあったが、助けが必要とされていた。私の覚悟はできていた。指揮官(ハンナ・スティーブンソン1)の『前進!』の号令とともに歩み出した。トランクに荷物を詰め、その日の夕方(12月11日)にはボストンにて出頭した」

. . . though a hard place, help was needed. I was ready, and when my commander [Hannah Stevenson] said ‘March!’ I marched. Packed my trunk, and reported in B[oston]. that same evening (December 11th)

  1. ハンナ・スティーブンソン(Hannah Stevenson)はルイザの友人で長年にわたり奴隷制度廃止運動に尽力していた。1861〜63年まで北軍の看護師を務め、ルイザにも看護師としての参加を勧めた。 ↩︎

この日記に登場するトランクが160年以上の時を経て、ルイザの暮らしたオーチャード・ハウスに戻ってきました。

ルイザは、この時の経験を書いた『病院のスケッチ(原題:Hospital Sketches)』で作家として評価されることになります。

コーナーガード(角の補強): 黒染めした鉄製のコーナーガードで角を補強していることがわかります。同じように黒染めした鉄製の金具で留めた革製の持ち手付き。

このトランクは、ルイザの半生でも特に大きな出来事となったワシントンDCの病院での経験をはじめ、ルイザの旅の"同伴者”という重要な役割を果たしてきました。また、人々がレジャーとして遠方へ旅行する機会が増えていく当時のアメリカの旅行鞄の変遷を伝える資料としても大変貴重だということです。

現在、トランクの修繕作業も並行しながら、ミュージアム内のどこに展示するのが良いかも、合わせて検討されているようです。ミュージアムを訪問する機会には、どの部屋でこの新しい収蔵品となった貴重なトランクに出会うことができるかも楽しみにしてください!

内部は取り外し可能な仕切りがあり、青いストライプのストラップが付いています。

蓋の裏側の四辺すべてに、薄い幾何学模様の装飾的な縁取りがついています。角の境界部分には、渦巻き模様や葡萄の蔓のアクセント(ラベンダー色、白、金)に囲まれ、楕円形のフレームに収められた女性の横顔のデザインが、縁取りと重なり合うように配置されています。

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