オーチャード・ハウスミュージアムのクリスマス
コンコードミュージアムでオーチャード・ハウスミュージアムのクリスマスツリー展示
今年もコンコードミュージアムのクリスマスを祝う恒例イベント「Family Tree」でオーチャード・ハウスミュージアムのクリスマスツリーが設置されました。
このイベントは子どもの絵本や本から得たインスピレーションによってクリスマスツリーを飾り付けし、着想の元になった本をツリーの前に配置するというものです。
オーチャード・ハウスミュージアムはこのイベントに毎年参加していて、今年はいろいろな言語に訳された"Littel Women"をツリーのオーナメントにして紹介しています。
ちなみにツリーの一番上の天使は、"Littel Women"の本で作ったものです。
オーチャード・ハウスミュージアムのクリスマスプログラム
オーチャード・ハウスミュージアムでは、毎年、12月第1、2週の週末にクリスマスプログラムが開催されます。
題名は"An Old Fashioned Christmas"。ルイザたちが暮らした19世紀にタイムスリップして、オルコット家の人々がクリスマスの準備をするお手伝いをする、リビングヒストリープログラムになっています。
各部屋では、オルコット家の人たちのほか、隣人のエマソン家の人、ホーソーン家の人が待っています。
この時はいつもの館内ツアーとは逆方向に進み、まずはブロンソンの部屋を訪ねるとルイザが待っています。そこでルイザが「オルコット家では、クリスマスに恵まれない人たちへ贈り物をします。その準備のために、お手伝いをしてほしい」と来館者に話します。そして、部屋を訪ねたグループの代表者にチャリティー用の寄付品を入れるバスケットとルイザからの贈り物を渡します。そして各部屋を周りながら、それぞれの部屋の人から受け取ったチャリティーへの贈り物をバスケットに入れていき、最後にパーラーで待つアンナにそのバスケットを渡します。
贈りものを受け取ったアンナから「近所の子ども達が、クリスマスで上演する劇の練習をしているので観てほしい」という案内で、ツアーの参加者たちは、劇を観たり、参加し、最後にはみんなで「クリスマスキャロル」を歌って楽しんだ後、現在の21世紀の台所に戻るのです。
その台所には大きなバスケットが用意されていて、11月に行われたオルコット家伝統のスカーフ作りで制作されたスカーフをはじめ、ツアーの参加者が館内ギフトショップで購入した、チャリティーに寄付するためのおもちゃや本、ぬいぐるみ、靴下などが入れられています。同じ敷地内にある「コンコード哲学の学校」でも、クリスマスキャロルを歌ったり、オーナメントを手作りするクラフトも楽しめます。
12月11日には、19世紀のコスチュームを身に着け、オルコット家やエマソン家の人々になりきって、関係者をお招きしたオープンハウスも開かれました。在ボストン日本領事館の吉田領事や、姉妹都市北海道七飯町との交流会、青い目の人形の交流会など日本ゆかりの方々もお見えになりました。この日はハープ奏者による演奏に合わせてクリスマスキャロルを歌ったり、クリスマスプログラムで劇を演じるボランティアの少女たちも加わり、充実した時間を過ごしました。